健診・検診委員会

特定健診、個別がん検診についての取り組み

(1)膵臓がんの早期発見
たつの市・太子町は、特定健診とがん検診(集団検診・個別検診(医療機関))を行なっています。昨年から個別検診に腹部超音波検診が復活し、肝がんや最近増えてきている膵臓がんの早期発見をすべく、危険因子を複数以上有する症例等を中心に腹部超音波を施行し、異常所見を認めた場合には中核病院に積極的に紹介、MRCP、EUSなどを施行することで、膵臓がんの早期発見、早期治療の体制作りへと結びつけるべく動き出しています。

(2)骨粗鬆症の早期発見、早期治療
現時点では集団検診のみで実施されている骨粗鬆症検診を個別検診にも拡大し、骨粗鬆症の早期発見し、治療介入により大腿骨頚部骨折を予防する。また、医科歯科、リハ、栄養士など多職種連携(リエゾンサービス)をシステム化することで、治療の脱落をなくすることで、健康寿命の延伸に寄与できると考えています。

(3)心不全パンデミックに備えて
特定健診の項目に推定一日食塩摂取量測定の追加することで、日常的な塩分摂取量を把握し、適切な保健指導を行うことで、減塩による生活習慣病の予防に大きな役割を果たす。また、高血圧の治療においては食塩制限が重要で,日本高血圧学会は1日6g未満を推奨しています。心不全治療の目的はステージの進行を抑制することです。

(4)太子町での個別検診を勧める
太子町では、従来から特定健診、がん検診とも集団検診を中心に実施されてきたが、受診率が低いため、今後は、個別健診・検診を推進していく方向で行政との連携を始めている。健診や検診は、実施するだけでなく、精度管理と健康啓発が大切です。

成人・高齢者の健康づくり 令和5年度(たつの市)
成人・高齢者の健康づくり 令和5年度(太子町)

令和7年度特定健診・個別がん検診並びに個別予防接種に係る説明会